嫌気性菌 好気性菌

一生懸命歯磨きをしても、口腔内にはたくさんの細菌が存在しています。
その種類は2種類で、「嫌気性菌」と「好気性菌」です。
嫌気性菌は酸素が嫌いな菌で、好気性菌は酸素の好きな菌という特徴があります。

口臭を発生させる原因となる細菌は、嫌気性菌です。
口腔内の酸素が少なくなるほど活発に活動し、「揮発性硫黄化合物」という原因物質を発生させます。
酸素が少ない状態とは、口腔内が乾燥し、唾液の分泌が著しく低下している状態のことです。揮発性硫黄化合物は、発生後すぐに唾液に溶けこんでしまいます。
口の中が苦くなってきて、乾燥したり、ネバネバしてきたりしたら、揮発性硫黄化合物が発生している可能性が高いです。
揮発性硫黄化合物が生み出すガスによって、野菜が腐ったような生臭い臭いや卵が腐ったような鼻につく臭い、生ゴミのような臭いが口の中で発生してしまいます。

嫌気性菌による口臭を防止するには、唾液の分泌を増やして細菌の増殖と揮発性硫黄化合物の発生を防ぐことがとても重要になってきます。
唾液には口腔内をきれいにする「自浄作用」があるからです。
水分を積極的に取ったり口を閉じたりして口が渇きにくい状態を維持し、口臭を防止しましょう。